許すことで物事の見方を変え人生の選択の可能性を広げることができる

許すことといってもいろんな解釈がありますが、心理学的に効果のある許しの考え方があります。

以下にその解説をしていきます。

1.許しとは何か

①我慢して飲み込むものではありません。

許すということを聞くと嫌な感じになったりしないでしょうか?

多分、自分自身の起こった不条理を我慢して相手に唯々諾々従うことを想起するからだと思います。

それは、依存であり、犠牲であるわけで嫌な感じを思い起こすことは仕方がないと思います。

しかし、私が許しをすることが良いよと言っている意味の許しとは、我慢する、犠牲することではありません。

②許せていない状況というのはどういうものか

許せていない状況というのは、ある状況が起こると条件反射的に拒絶する態度をとってしまう状況のことを言います。

たとえ話をしましょう。

お母さんが仮に、家事が不得意な人で、子供のころから散らかった家で住んでいたとします。

だんだんと成長していくにつれて、散らかっていることがとても嫌に感じて生きてきたきたとします。

大人になり、結婚をし、パートナーと生活を始めるわけですが、パートナーが若干家を散らかす人だった時に問題が起こります。

散らかった家にいることに苦痛を感じるために、パートナーを強く責めてしまうからです。

それは子供のころに、散らかった状況であることが嫌でしょうがない、散らかった状況が許せないという心を作ったためです。

許せていないとパートナーの価値観と自分の価値観との衝突が起こる可能性が増えていくことになります。

この許せないものは、意識的にも無意識的にも自分の中に蓄積されているので、その分だけ生き方を制限することになるのです。

③許しとは物事の見方を変えることで自分の人生の選択の可能性を広げること

許せていないものが人生に多ければ多いだけ人との軋轢は生まれやすくなります。

ましてや、世の中の不条理のようなものに巻き込まれて作られた価値観だったりすると、人生に大きな影響を及ぼすことは想像に易いです。

許しとは、許容であり許可を出すことと言い換えることになります。

上の例でいえば、多少散らかっていたとしても問題ないよというものの見方、感じ方を得ることなのです。

人生に起こる多くのものに許可を出せたら出せるだけ、自分自身の怒りが起こる度合いが減っていくのだとすると、許すことは人生に選択肢を増やしてくれる強力なツールであるといえるでしょう。

2.許すために何をしたらいいのか

①感情的に理解をすること

「私もあの人と同じ立場だったらそういう気持ちになるな」というような理解をすることです。

人に対して共感することが大事です。善意に見ることができると一番いいです。

正しい間違っているという判断だけで終わらせると感情的な理解はできません。

正しい、間違っているを超えた先に相手がそうせざるを得なかった立場があり、その時の気持ちをわかることが大切です。

ただ、これを行うのはなかなか難しいことです。どうしようもない理不尽に直面することもあります。

だから、無理にわかろうとしすぎず、理不尽であることを怒って構いません。

すべてを出し尽くす気持ちで怒ってください。そして悲しんでください。

何度も何度も出して出し尽くした先に、感情的な理解はやってくるのです。

②感謝をすること

許しができているかどうかの大きな判断基準は、心からありがとうが言えるかどうかです。

「ありがとう」は許せない相手には言えませんよね?

また、「ありがとう」を心から言える場面というのは、心が喜んでいる状態のときです。

心が心地よく喜んでいる状態に発する言葉がありがとうですから、そこには恨みつらみ等は存在しません。

この心からありがとうを言えるようにするというのが許しのレッスンになります。

③許す先のビジョンを見ること

許しを終えた自分にやってくる未来が、自分にとって安寧の日々であり、また許す相手にとっても幸せが訪れるのだとしたら、それが一番いいのかもしれない。

このような、許した先の未来に幸せがあるかもと感じられるようになったら、許しは完了していると言えます。

そこには、自分も相手も自由に幸せに過ごしていいのだという許可が下りるのです。

こうなってくると相手とのわだかまりはなくなり、適切な距離で適切に接することができるようになります。

3.許しのその他の注意点

①許しを行うと感情の揺り戻しがあることがあります

正直、人の心というのはいつ何時変わるかわかりません。

感謝して号泣するような場面に立ち会った後で、大ゲンカすることだってあります。

関係性が近ければ近いだけ、感情の振れ幅は大きいのです。

ただ、一度許しを行うと、相手に愛があることを実感できるため、

喧嘩しても少し恥ずかしいようなこともあります。

その分だけ関係性が変わったのです。

②許しは何度チャレンジしても構いません

関係性が近ければ近いだけ、許しにくいこともたくさんあります。

許せていなくて、その分だけ自分が自由にできないと感じるのであれば、許しを何度行っても構いません。

正直、許せれば許せるだけ行うと、共感する力が向上します。

心に引っ掛かりがあったら、トライしてみましょう。>

4.まとめ

・許しは我慢をすることではなく、物事の見方を変えることで自分の人生の選択の可能性を広げる許可である

・許すためには感情的に理解をし、感謝し、許しの先のビジョンをみていく必要がある

・許しを行った後で感情の揺り戻しがあることがある。また、許しは何度行ってもよい。

以上、参考になさってくださいね。

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