愛される価値ある私になるための心理学的な秘訣を考えてみる

自分自身に価値がないとか、愛されている自信がないとかのお悩みが多いようです。

今回の記事では、無価値感に焦点をあてて、無価値感が厄介な理由とともにどのように癒していったらよいのかを書いてみたいと思います。

1.愛されていないと思い込んでしまう思い込みが厄介な理由

なんで無価値観が厄介なのでしょうか?
無価値感を抱えて生きると、こんな私なんて愛されないという思いが強くなり、その思いを抱えることで対人関係に問題を抱えてしまうことが多くなります。

その問題行動とは、これから示す4つのことがあてはまります。

①愛されていない思いが強いと必要以上に相手に愛を求めてしまう

まず一つ目は、必要以上に他者からの愛が欲しくなってしまうということです。

なぜ、そんなに愛が欲しくなってしまうのかは、次のような気持ちのループが作られるからです。

まず根本として、自分には価値がないという思いがあります。そのため、愛されるという自信が全く持てなくなってしまいます。

人は愛されているという実感がないと怖れが強化され生きづらくなってしまいます。

この怖れから逃れるために、誰かからの愛を渇望するのです。

無価値感の怖いところはここからなのですが、その状態のときに仮に誰かが愛を示してくれたとします。

しかし愛をもらっても、自分には愛をもらえる価値がないと思い込んでいるためにせっかくもらった愛を信じることができなくなってしまうのです。

そのために、愛で心を満たされることはなく、怖れはそのままあるので、愛を求める気持ちがどんどんエスカレートしていくのです。

例えば、やたらと高級な贈り物をもらいたがる人っていますよね。あれも無価値観がなせる業なのです。

自分に価値がないから、高い贈り物を欲します。

仮に望むものを得られても、愛されているという実感がないため、もっとより高価なものが欲しいと相手に要求してしまいます。

そのうち相手が要求にこたえられなくなって、「ほらやっぱり自分に価値がないんだ」という結論に至ってしまうのです。

他にもパートナー選びにも如実に表れてきます。自分には価値がないからパートナーには相当な価値があることが必要になる。

年収が何千万となければパートナーにはできないとか、家事もできて優しくてスーパーマンじゃないとだめになってしまいます。

そんなにすごい人は世の中にそれほど多くありませんから、ずっとパートナーができない状態になってしまいます。

以上のように、無価値感を抱えていることで、本人も相手も幸せではない結末に至ってしまうのです。

②周囲からの愛を受け取りにくくなり、生きづらくなってしまう

無価値感を抱えて起こしてしまう問題行動としてあげられる2つめは、愛を受け取れないということです。

愛を受け取れないということは、どんなに愛してもらっても、それを全然信じられないということなのです。

なぜなら、愛してもらえるような価値があると思っていないため、好意を示されるとそれを疑いにかかってしまうのです。

例えば、異性からデートのお誘いがあったとして、仮にお誘いくださった異性の方が魅力的であれば喜ぶのが普通です。

しかし無価値感が強いと、仮に自分のタイプの異性がデートに誘っても「これは何かおかしい」「騙されているんだ」という気持ちになります。

全然喜べませんし、楽しむことができないのです。

③相手に尽くしすぎてしまうこと

無価値感によって引き起こされる問題行動の3つ目は、相手に尽くしすぎてしまうという問題です。

自分には価値がないという思いから、他人のことをとても価値ある人のように見ます。

そのため他の人に何かしてもらうと、もらった分以上にお返しをしなくてはならない気持ちになってしまうのです。

例えば、インフルエンザで仕事をお休みしたとします。

無価値感が強いと、お休みをいただいたという思いが強くなり、お返しをしなければならないと思うようになります。

そのため、休みが明けた次の出勤日に、お休みをいただいたお詫びとしてお菓子を持って行くという行動を起こすことになります。

正直インフルエンザで休むのは当たり前であり、そこに気をもむ必要はないのですが、無価値感が強いとお返しをしなくてはならない気持ちになるのです。

④愛されないという思い込みが諦めを誘発してしまう

無価値感が強いと怒る問題行動の最後の4つ目は、諦めが早くなってしまうということです。

私自身に価値がないという無価値感が強いと、私が相手とかかわると迷惑になるという思いを抱きがちになります。

また、相手からどうせ受け入れられないという気持ちも出てきます。

人の迷惑にもなるし、人から受け入れられもしないということは、その人はとても傷ついてしまいますよね。

そのことから自分が対人関係で傷つかないように、相手と仲良くなることをあきらめて離れるという行動を選択するようになります。

相手が好きであればあるほど、その相手から拒絶されることが怖くなるため、あきらめるという選択肢をとりやすくなります。

以前の記事にも無価値感のルーツについて書いていますので、よろしかったらご参照ください。

無価値感は愛されない私という思い込みを作りだしているもの

 

2.愛されていない思いをどうやって癒していくのか

無価値感の厄介さは上で見てきたとおりです。
もしかすると記事を読んでため息が出てしまった方もいらっしゃるかもしれません。

でも、大丈夫です。無価値感は手放していくことができます。

これは自分で作った思い込みをどんどん強化しすぎてしまったために、作られてしまった幻想なのです。

余裕があれば、信頼できるカウンセラーさんに相談するのが早いですが、どうもそれも何か疑わしいという方もいらっしゃると思います。

そのため、簡単に自分でできる自己セラピーをご紹介します。

①毎日、自分で自分の良いところを書き出していくワーク

以前の記事でご紹介したものとほぼ同じですが、1日5個自分の良かったところ、褒められるところを見つけて書き出してみましょう。

以前との違いは、継続的に毎日やっていくように頑張りましょうということです。

みんなからたくさん拍手喝さいをもらえるようなことでなくてOKです。当たり前だと思える何気ないことで全然かまいません。

ご飯を食べる前にいただきますを言えた私って礼儀正しいね!とか、 今日も何気なく生きている私って素晴らしいね!とか、ほんと何でもいいです。

ちなみに、生きていることはそれだけで他の人の喜びとなっているので、実はとても偉大なことなんですよ。

書けなかったら、同じことを何日もかぶって出して構いません。
でも頑張って出せたらそれはそれで素晴らしいです。

小さいことでもコツコツ積み重ねることで変わってきますので、ぜひやってみてください。

②鏡の前で自分のことをほめるワーク

1日5個ずつ書き出していって、一週間ぐらいたった後で、たまった褒められる点を鏡の前の自分に向かって言ってあげてください。

相手を心からほめるように、鏡の前の自分をほめてください。
心を込めてやってくださいね。

しばらくやっていくと、自分がとてもかわいらしい顔をしていることに気づいたりするかもしれません。
(信じてやれば気づくはずです)

③人の褒められるところを見るワーク

自分が好きだなとか、感じが良いなという人を思い浮かべて、その人の良い点を挙げていってください。

人の良い点を見ていく癖を持っていると、それが自分に返ってきて、自分の良い点が見えてくるようになります。

できれば、その人に伝えてあげてみてください。
(怖かったら無理に伝えずに心の中でそっと言ってみてくださいね。)

3.まとめ

では愛されていない思いについてまとめます。

・愛されていないという思い込みが、依存心を誘発し、生きづらさを作り出してしまう。
・愛されていないという思い込みで、尽くしすぎてしまったり諦めが早くなったりします。
・愛されていない思いは、手放すことができる。日々の過ごし方を少しずつ変化させよう。

しつこくワークをやってみてください。
少しずつ変化が表れるはずですよ!

皆さんが幸せに暮らせますように。

それでは、また。

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