自己肯定感を高めていくことで人生の生きやすさが変わってくる
生きるのが心理的につらいと悩む方がいらっしゃると思います。
不安だったり、しんどかったりという想いがずっと出てくるのはつらいですね。
そういう想いを軽減していける一つのヒントになるのが、自己肯定感を高めることです。
Contents
1.自己肯定感を高めるのはなぜいいのか
①周囲の目を気にしすぎなくなる
自己肯定感を上げると、周囲の目を気にすることが少なくなっていきます。
それは、自分の心に余裕ができ、人の意見に左右されることが少なくなるからです。
自己肯定感が低いと、自分の行動に確証が得られなかったり、自分が正しいことをしているか保証が欲しくなったりします。
それがゆえに、「自分のやっていることはほかの人からみてどう見えるか」ということに心が執着し、他人の目が異様に気になってしまうのです。
自己肯定感が高まると、自分の行動に(たとえいまいちだったとしても)確証を持てるようになります。
保証されなくても、自分の責任でこの行動は大丈夫であると承認ができるようになります。
人からいろいろ意見を言われることがあったとしても、意見に左右されなくなります。
自分の行動を人の意見に左右されないことは重要です。
何故なら、自分のやりたいことをやっていけるようになるからです。
このことは、自分の行動に責任をもつようになることにつながっていきます。
そして、自分の人生を生きれるようになっていくのです。
②自分や他人の不完全さを許容できるようになる
自己肯定感が高いと自分の不完全さを許すことができるようになります。
100%完璧になることや100%正しい事というのは世の中にはありません。
どこかしらに、穴があったりほころびがあったりするものなのです。
しかし、自己肯定感が低いと、自分の弱さ、苦手なところ、他の人と意見の違うところなどを見つけては攻撃してしまいます。
確かに苦手なところを練習してみるというのは大切なのですが、そこを忌み嫌う必要はないのです。
嫌えば嫌うほど自分の苦手意識やあらなどを発見し、どんどん自分が嫌いになっていきます。
そして、嫌いになるほどに生きていくのが辛くなっていってしまいます。
さらに、苦手なことがかなりできるようになったとしても、さらに細かいあらを探し出して修正しようとします。
これではきりがないのです。
自己肯定感を高めることができると、欠点や弱さを発見しても、「それはそれでいい」と思えます。
もちろん、欠点を改めていくことも、弱いところを少しずつケアしていくこともできます。
ただ、自分が嫌いだという異様な苦しさを伴って行う行動ではなくなります。
確かに自己肯定感が高くても苦手を克服するのは大変ではあります。
しかし、ある程度苦手を克服できたなと感じると自分をさらに好きになることができます。
心の満足感がかなり変わってきます。
また、人の欠点を認められるようになるため、人に対してもやさしくなります。
自分を受け入れられるほどに、人もまた受け入れることができるようになります。
③自己肯定感が高いと自分の良さに気づきやすくなる
自己肯定感が高いと自分の良さを発見しやすくなります。
自己肯定感が低い人は自分のダメなところに執着してどんどん発見していきます。
それは、最初から自分のことをダメだと思っていて、ダメなところを見つけようと努力するからです。
人間はどうしても不完全なものなので、探そうと思えばいくらでもあらは見つかります。
しかし、あらだと思ってみればあらなのかもしれないけれど、良い点だとみれば良い点であるということは往々にしてあるのです。
例えば、ルイビトンのバッグを見た感想として、「成金臭い」と思うか「ブランド品でカッコいい」と思うかくらいの違いです。
どちらも「高級品」であることは念頭に置いたうえで、その価値にケチをつけるか良く見るかが違うだけなのです。
自己肯定感が低ければ、自分にケチをつけてみます。
自己肯定感が高ければ、自分を良く見ます。
これはすべて自分の心の働きによって、良く見えるか悪く見えるかが変わってくるのです。
2.自己肯定感を上げる方法
①自分らしさを認めていくこと
自分らしさを認めていくことが自己肯定感を上げる最初のステップとして有効です。
それは、一般的にいいことも悪いことも認めていくことが大事なのです。
いいことは分かるが、悪いことはどうして認めなくちゃいけないのかと疑問に思われるかもしれません。
これは心の作用として、自分を認める癖をつけるためです。
自分にダメ出しを行っていくのが癖になっている人は、自分のやることなすことすべてにダメ出しをしてしまいます。
あれもこれも厳禁にしてしまうと、どう生きていいか分からないうえに、非常につらくなってしまうのです。
平たく言えば、自分に厳しすぎる側面があったりします。
その厳しい側面を緩めていければ、しんどさは少なくなります。
そのために、できるだけ「自分らしいな」と受け止めるようにして、ダメ出しを少なくするようにするのです。
もちろん、法的に倫理的に悪い事については行動するべきではありません。
行動しないことを前提に、心の面では自分を追い込みすぎないようにするということです。
それでは自分がだめになると思われたとしたら、それだけ厳しく追い込む人がだめになることはありませんので、自分を信頼して取り組んでください。
②完璧さを求めることを諦めること
完璧さを追い求めないということも自己肯定感を上げるために重要なことです。
何で完璧さを追い求めることをやめた方がいいのかというと、完璧でないものを嫌ってしまうからです。
人間は完璧ではない以上、自分自身も完璧というのはあり得ないのです。
そうすると、完璧ではない自分を否定的にとらえやすくなっていきます。
自分を否定的にとらえて行くほどに自己肯定感は下がっていきます。
完璧であることを諦めて、完璧ではない自分を受け入れてください。
完璧でなくていいんだと思えれば思えるほど、自分を受け入れやすくなります。
実際完璧を追い求めて、自分自身をいろいろ変えようとすると、仮に思い通りに変わっても満足感を得られないことはあります。
むしろさらに「ここがなっていない」とダメ出しをしてしまうのです。
それは、自己肯定をする感覚が育っていないためです。
自分が成長すれば自己肯定できるようになるかというとそうではありません。
自分自身を受け入れる努力をして、受け入れていくことで自己肯定ができるようになるのです。
そのためには、自分を変えるのではなく、自分を受け入れる努力をしなくてはならないのです。
③自分自身を愛していくこと
自分自身を愛そうとすることが自己肯定に結びついていきます。
自分を愛するのは、自分にかけがえのない価値を見出していくことなのです。
自分という人間は世界中を探しても一人しかいません。
それだけでも、自分というのは世界にとって大切な光と言えます。
自分を育ててくれた人、かかわってくれた人もいるでしょう。
その人たちにとっても、あなたはかけがえのない人なのです。
それゆえに、自分自身をそんなに嫌わないでほしいのです。
自分自身を大切に扱ってほしいのです。
大切に扱っていくと自己肯定感は上がっていきます。
ぜひ自分を愛してください。
3.まとめ
・自己肯定感を高めると、周囲の目を気にしすぎず、自分や人の不完全さを許容し、自分の良さに気づきやすくなります。
・自己肯定感を高めるには、いいことも悪いことも「自分らしいな」と思うようにするのが良い。
・完璧さを求めすぎず、許容する姿勢が自己肯定感を高める。
・自分自身を愛して、大切にしていくことが自己肯定感を高める。
以上、参考になさってくださいね。