完璧主義の原因は不完全であることの怖れが強い傾向にあるためである

「完璧主義で生きるのがしんどい。」「何で完璧主義になってしまったのだろう。」とお悩みではありませんか。

本記事では完璧主義になってしまう原因を解説するとともに、完璧主義の手放し方を記載しています。

また、完璧主義を手放せる先にどのようになれるのかも併せて記事にしました。

是非参考になさってくださいね。

1.完璧主義になる原因

①不完全であることの怖れが強くなってしまった

不完全であることの怖れが強くなってしまったことが完璧主義の原因の一つです。

それは、両親から厳しく育てられたことが原因であることが多いです。

不完全であることについて厳しく注意されてきたとするならば、不完全であることが怖くなってしまうのは仕方がないです。

そして、自分自身で不完全であることを責めていくようになり、不完全であることがさらに怖くなっていきます。

この怖れが強くなっていけばいくほど、不完全さを自分に許せなくなり、完璧にやらなくてはいけないという想いが強化されるのです。

②人の期待にこたえたい気持ちが強い

お父さんお母さんに強い期待を込められて育てられたことにもよります。

完璧にこなすことを喜んでくれるからこそ完璧にやろうとするようになったのです。

期待があるのは問題がないのですが、期待のハードルが上がれば上がるほど苦しくなります。

最初は、テストで70点取ることが期待されていたけれど、それが80点90点と上がっていくと辛いですよね。

そのうちに、期待に応えられないハードルがどこかに来てしまいます。

そうなると、期待にこたえられない日々が続き、だんだんと自分がだめだという想いが募ります。

期待にこたえたいけれどこたえられない状況は、自分をどんどんしんどい方向に追いやってしまうのです。

③自己価値を低く持ってしまっている

完璧主義で悩む方というのは自己価値を低くなってしまっていることことも原因になります。

育てられてきた環境の中で、あれもダメこれもダメとダメ出しをたくさん受けてしまった経験はないでしょうか。

特に両親からのダメ出しは自分にとっては絶対的なものになるため、自分に取り込まれやすいです。

その結果として、「自分はダメなんだ」という想いを常に抱え続ける結果になってしまいます。

ただ、「自分はダメなんだ」と思うのはとてもつらい物なのです。

それを回避するために、自分にできることしかやらなくなってしまうことがあります。

また、開き直って「自分はすごい」と思い込もうとすることもあります。

④家族全員が完璧主義で自己価値が低いことで悩んでいる

両親もまた完璧主義で自己価値が低いことを悩んでいるという可能性があります。

何故なら、両親が自己価値が低くなければ、子供にダメ出しをすることは少ないからです。

この件について、もしあなたが完璧主義で悩んでいるなら両親を批判したいと思う気持ちはわかります。

私も完璧主義に悩み大変に両親を憎んだ経験があります。

ただ、一つだけ理解できたことには、「自分はダメだ」と思う悩みを両親もまた持っていたということなのです。

我が家は、片付けがとても苦手で、ずっと散らかったままになっています。

この片付けが苦手という兆候は、完璧主義者に多く見られがちなものなのです。

それは完璧にできないことは投げ出してしまう傾向が完璧主義者にはあるためです。

そして、その状態についてずっと自己批判をするのです。

「自分はダメであるから完璧でなくてはならない」という想いをずっと強化していきます。

だからこそ我が家は一向に片付きませんでした。

それは、家族が全員完璧主義者で、自分にダメ出しして悩んでいるということを示しているとわかったのです。

だからこそ、まず自分の完璧主義を何とかすることに集中することにしました。

できれば、両親への批判はいったんおいておいて、自分の完璧主義を何とかしてみませんか。

2.完璧主義を手放していくために試したいこと

①完璧にできない自分や他者を許していくこと

完璧にできない自分や他者を許していきましょう。

自分が何かしたときに、「できなくても大丈夫だ」と思うことで心が軽くなります。

完璧にやってもいいし、やらなくても問題ないと思ってみてください。

完璧にやらなければならないと思うよりも、楽になる感じがしませんか?

そして、他の人が完璧にできないということについても許容してみてください。

もしかすると抵抗感があったり、ダメ出しをしてしまうかもしれません。

それもまた「ああ自分らしいな」と思って承認しましょう。

否定的に見ている自分を発見したら、肯定的に見るように意識してみてください。

最初はなかなか難しいですが、少しずつできないということを受け入れていくと完璧主義が和らぎます。

②大丈夫そうなことでわざと手を抜くこと

そんなに重要でないことについて、手を抜いてやってみてください。

おそらくそんなに重要じゃないことについては、手を抜いたとしても何ら問題がないと思います。

大事なのは完璧にやらなくても大丈夫であるという経験を自分に積ませることです。

最初の内は完ぺきにやらないと怖いかもしれません。

そんな時は完ぺきにやる一歩手前くらいまでやってそこでやめてください。

そうすれば、完璧にやらなくても大丈夫なんだという想いが少しずつ作られていきます。

③他の人の価値観を受け入れていく

他の人の価値観を受け入れようと努力してみてください。

完璧主義にはまると、他の人の考え方が「甘い」とか「不十分だ」と感じることが多くあると思います。

その想いがあるとつい他の人を批判したくなるでしょう。

しかし、「甘い」と思っても、「彼にとってはそれでいいのかも」とか「彼らしいな」と思いなおすことで他の人の不十分さを受けとれるようになります。

自分の価値観に入ってこない意見を「間違いだ」と切って捨てないで、「あの人らしい考え方だ」と受け止めてください。

3.完璧主義を手放した先にある未来

①自分が周りの人たちにとても寛容になる

完璧主義から脱却できると、周りの人に寛容になります。

何故なら、周りの人の不十分さを理解し、許容することができるからです。

「あの人は~だからだめだ」という想いよりも「~なのはあの人らしいよね」と思えるようになります。

自分と異なる意見に対しても耳を傾ける余裕が出てきます。

何より寛容になるということは、周りとのトラブルが減る要因になります。

それは、完璧主義でいる時は、人に対して批判がベースになるのに対し、脱却したときは協調する姿勢が生まれやすくなるためです。

②常に気合を張る必要がなく生き方にメリハリをつけられるようになる

完璧主義でいる時、おそらく常に真剣で気を張って生きていると思います。

しかし、そこから脱却することで、気を緩める時は緩められて、気を入れる時は気を入れるというメリハリがつきます。

完璧主義で生きているときは、とてもエネルギーを消費します。

絶対に間違えないと思う想いが、ずっと緊張感を強いるからです。

完璧主義から脱却すると、緊張感をずっと持っている状態ではなくなります。

リラックスするときはとてもリラックスして生きることが可能になります。

それゆえに、生きるのが楽になるのです。

4.まとめ

・完璧主義の原因は不完全であることの怖れが強いこと・周りの期待にこたえたい思いが強い事・自己価値が低い事にある

・完璧主義は家族全体の問題であることが多い

・完璧主義を手放すには、不完全さを許し、完璧に行わなくていいことは手を抜き、他の人の価値観を受け入れていくことが良い

・完璧主義を手放すと、周囲に寛容になり、生き方にメリハリがつき楽になる

以上、参考になさってくださいね。

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