やりたくない事をやれるように心を成長させていく心理学的方法

頭でわかっているけれども、やることができないことってありますよね。
私も長い間この問題に向き合ってきました。
ある程度、頭でやろうとしている事ができるようになってきたため、
どのようにこの問題にアプローチをしていけばいいか、
今回書いていきたいと思います。

1.頭でやりたいと思っているのにやることができない心の仕組み

①頭では分かっているけれど心がついていかない

頭では分かっているけれどやらないというのは、多くの人にある悩みだと思います。
やりたくない事をやるために、「こんな自分ではダメだ、やるんだ!」と自分に厳しくしたりしますよね。
しかし、そういう時にやっぱりやりたくなくてやることができない事は多いです。

勉強しなきゃいけないのに、なぜか部屋の掃除をしたり。
家事をしなければいけないのに、テレビをつけてみてみたり。
そうこうしているうちに、「こんな自分はダメだ」とダメだしして落ち込んでしまったり。

この自己攻撃に入ると、さらにやりたくなくなるループが続いてしまうのです。
それは「やりたくない」という心の意識が反発をするからです。

やりたくない事はやりたくないとまず認める事が、やりたくない事をやる出発点になります。

では、何故頭ではやらなきゃと思っているのに、やりたくなくなるのでしょうか?
心の仕組みを解説します。

②心の仕組みについて

自分の心が分かるのかという事について、
100%自分の心について理解している
という人はいないです。

自分の心であると感じている、頭の中に浮かんでくる単語が
色々あると思います。
「私は掃除しなくてはいけない」
「私は勉強しなくてはいけない」
こういった、事の判断のような考えにあたるものは、思考と言います。

思考は、感情とは全く別です。
思考ははっきりと意識できることから、顕在意識と言われます。

また、昔の友人にあって、普段思い出さないような昔の記憶が引き出されることがあると思いますが、
こういった普段は思いだせないけれども、何かのきっかけで思い出す事を潜在意識と言います。

最後に、普段感じる事は無いが、意識しなくても反応してしまう事を無意識と言います。

このいつも意識できる顕在意識の割合は、
人の心で4%ほどしかないのです。
残りの96%は潜在意識や無意識の領域になります。

③やろうと思ってもできない理由

顕在意識で100%やると決めても、心に占める決心の割合は4%なのです。
仮に潜在意識や無意識で「やりたくない」と1割でも思っていると、
やりたくないが心に占める割合はおよそ10%になり、
やりたくないが勝ってしまうのです。

この事が「やろうと思っていてもやれない」という理由になります。

2.心の成長を促すには

①自分のやりたくない想いに耳を傾ける

では、潜在意識・無意識がやりたくない方向に傾いているとき、どうすればいいのでしょうか。
一つ意識してほしい事があります。

自分がこれをやりたくないのはどうしてなんだろうか?ということを分かる事です。

例えば私の場合、勉強をする事についてやりたくないという想いにとらわれる事がありました。

かつて私は、勉強をする際に気合で乗り切っていました。
「やりたくなくてもやるべきだ」
「気合で何でも乗り切るんだ」
自分に叱咤激励をして乗り切っていましたが、
決まって一年もそれを続けると燃え尽きてしまい
もう二度とやりたくない想いにとらわれてしまいました。

こうなってしまったのは、自分自身のやりたくない想いに
全く耳を傾けなかったことにより、
私のやりたくない想いが大きく反発したからなのです。

それ以降、私は「どうしてこれをやりたくないのか」ということに
最大限耳を傾けるようにしました。
「そうだねやりたくないよね」と同調し、
「やりたくなければやらなくて良い」と自分のやりたくない気持ちに沿うよう行動しました。

それで、100%できるようになるわけではないのですが、
心が少し軽くなることが多くなりました。

心が軽くなれば、その場でやる事も少しずつできるようになってきます。
是非、自分の声に耳を傾けてみて下さい。

②感情をいやす事が大事

感情は赤ちゃんや子供のようだとたとえられます。
悲しくなったら泣き、楽しくなったら笑い、
とても自分自身に素直なものなのです。

しかし、大人になっていくにつれ、感情を表す事が不都合になります。
例えば、お母さんに怒りをぶつけたら、お母さんが悲しそうな目で見てきた
そうすることで、自分に罪悪感が生まれ、自分自身を責めることになり、
その事で深く傷ついてしまった。

こういうような経験があると、怒りを出すこと自体を禁止し、
感情をマヒさせて感じなくさせてしまうのです。

しかし、感情が感じなくなったとしても、
悲しいとか罪悪感とかそういったものは消えないのです。

無意識に悲しさなどが入っていしまうと、
ちょっとした拒絶にあっただけでも、
怒りのような形で大げさに反応してしまう事があったりします。

その心の中に溜まっている感情を感じられるようにしてみて下さい。
そこから癒しが始まります。

3.まとめ

・頭でわかっているけど心がついていかないのは思考と感情で違う事を思っているから
・心は顕在意識、潜在意識、無意識からなり、顕在意識は心の4%程度しか占めていない
・やりたくないのは何故かを手掛かりに感情的に自分を理解するのが大事
・感情を癒していくことが大切である

是非、心の声に耳を傾けてみて下さいね。

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