無価値感が強い方はありのままの自分を認め既に愛されていることを実感するのが大事
- 頑張っても頑張っても自分を認めることができない
- 自分に全く自信が持てず行き詰まりを感じてしまっている
- 自分なんて愛されるはずがないと思う
自分に価値がないという想いが自分の中に深くこびりついていると、思いを書き換える努力をしていかなければずっとその思いに引きずられてしまいます。
私自身も自分には愛される価値がないから別人のようにならないといけないと努力をしてきました。
しかし、無価値感が少なくなった今思うことは、自分のありのままで良いという思いです。
無価値感を手放すゴールは、自分はありのままでよく、今のままでもすでに愛されていることを実感することなのです。
今、無価値感で悩んでいる方は、自分ではない何者かに変わらなくてはいけない思いに捉われているかもしれません。
それは間違いです。
今のありのままの自分でよく、すでに愛されているという思いを持てるようにするには、今の自分を大切に扱うことなのです。
Contents
1.無価値感とは自分は愛される価値がないと感じる怖れである
- 自分は愛される価値がないと感じてしまう感覚が無価値感である
- 無価値感が強いと自分が良いことをしても全くその価値が感じられないという特徴がある
- 無価値感はすべての人が多かれ少なかれ感じる感情で強く感じる場合に弊害がでてしまう
無価値感は自分は愛される価値がないと感じてしまう感覚です。
例えば、次のような思いが良く起きるなら、無価値感が強いといえます。
- どうせ私なんて面白い人間じゃないから。
- こんな私が恋なんてできるはずがない。
- 私なんかと一緒にいてくれるのが信じられない
無価値感が強いと仮に自分がどんなにいいことをしてもその価値を感じられないです。
- 素敵な彼氏が私と一緒にいるのが信じられない
- このくらいのことみんなできるはずだ
- 私をほめてくれたけど本当の私を知ったら失望される
周りから見ると実はこう見えます。
- 素敵な彼氏が一緒にいるのはあなたが魅力的だからです。
- そのことをできない人はたくさんいます。
- 本当のあなたを知っても失望されることは少ないと思います。
ここで否定の気持ちが浮かんだ方は無価値感が強いです。
無価値感は人が持つ根源的な感情であり、すべての人が多かれ少なかれ感じています。
問題は、無価値感を感じる度合いが大きい場合に生きることがつらくなるということです。
無価値感が強いとどのような弊害があるかについてみていきたいと思います。
2.無価値感が強いと起きる生活上の不都合
①無価値感が強いと幸せを感じにくくなってしまう
無価値感を感じると不安で落ち着かず辛い気持ちになることが多いです。
その辛さを感じることで、幸せだという感覚を感じにくくなってしまいます。
幸せを感じる感覚は、無価値感を手放していくことで回復していきます。
幸せであることを感じやすくするためには、次のようなことを意識してみてください。
- すでにあるものを意識してみること
- 人との比較をしないようにしてみること
- 自分のポジティブな面もネガティブな面も受け止めること
②無価値感が強いと孤独を感じやすくなる
- ・無価値感によって深まる孤独感は思い込みである
無価値感が強いと、このままずっと一人かもしれないという孤独感に悩むことも多いです。
しかし、この孤独感は自分自身の思い込みです。
人とのつながりが何らかの形でなければ、人は生きていくことができません。
今生きている時点で、誰かから何らかの助けは得ているのです。
それは会社のつながりかもしれないし、家族かもしれないし、行政や地域のつながりかもしれません。
寂しいから助けてほしいという気持ちをどこかに投げかけてみてください。
思わぬところから助けがあると思います。
どこかで見守ってくれる人がいると思えれば、少し安心できると思います。
愛されていないではなく、すでに愛されているところがあるのです。
愛をしっかり感じるために、無価値感を癒し手放していきましょう。
③無価値感が強いと補償行為を行いやすくなる
無価値感で補償行為を行いやすくなります。
補償行為とは、申し訳なさを埋め合わせるために行ってしまう行為です。
例えば、欠勤したことに申し訳なさを感じ、休み明けに菓子折りを職場に持っていくようなことです。
本当は病気で動けないなら休むべきで、そこに申し訳ないと思う必要はないです。
しかし、感じているのが申し訳なさではなく、仕事を変わってくれてありがとうという気持ちなら補償行為ではありません。
欠勤したことで罰せられるかもしれないという怖れで行動すれば補償行為です。
仕事を変わってくれてありがとうという愛で行動すれば補償行為ではありません。
補償行為は心に満足感をもたらさないものなのです。
④無価値感が強いと仕事が長く続けにくくなる
無価値感が強いと仕事が長く続けにくくなることがあります。
- 自分には価値がないと思っているので会社もそう判断するはずと思ってしまう
- 会社で自分が貢献しているのが事実だとしても、自分の貢献を過小評価してしまう
- 怖れからもっと頑張らないといけないと感じてしまい頑張りすぎてしまう
仕事を続けていくために大切なのは、今の自分を受け入れて会社で過ごしやすくなることです。
仕事の能力を向上させれば無価値感を解消できるかというとそう簡単ではありません。
無価値感が強いと、仮に仕事での能力向上をしたとしても、「まだ足りない」という感覚になりがちです。
それは、無価値感自体が解消されないために起きてしまうことなのです。
無価値感自体をしっかり見つめて、ありのままの自分を受け入れていくこと大切です。
自分に厳しくしないとダメだという思いに捉われるかもしれません。
そう思われる方に言いたいのは、自分に厳しくするばかりでは問題は解決しないこともあるということです。
自分に価値があると思えるかどうかは、自分のとらえ方次第なのです。
自分自身を変えるのではなく、自分が自分のとらえ方を変えていく必要があります。
そうでなければ、無価値感の問題はずっと悩み続けることになってしまうのです。
ありのままの自分でも、大丈夫なんだということをゴールに少しずつ歩んでいけるといいと思います。
- 職場で過ごしにくいと思う気持ちは無価値感が作り出す怖れが原因の場合もある
- 無理に自分を変化させるのではなく、自分自身をまずは受け入れることが必要。
- 自分を変えるのではなく、ありのままの自分を受け入れることをゴールにすることが大事
⑤無価値感が強いと体の調子が悪いと感じる日が多くなる
無価値感が強いと、体の調子が悪い感覚を持ちやすくなることがあります。
- 無価値感によって心がつらい状態が続くため調子の悪い感覚をもちやすい
- 心の辛さを何とかするために一生懸命頑張ってしまいその結果必要以上に疲れてしまう
調子の悪さという体からのサインをできるだけ大事にして、自分をいたわってあげてください。
ひたすら寝ることで調子が整うこともあります。
⑥無価値感が強いと頑張りすぎてしまう傾向にある
- 無価値感によって自分の不十分さに恐怖を感じてしまうことが多い
- 恐怖に基づいて行動を行い続けると燃え尽きてしまうことが多い
- ハードルを下げて行動するように心がけることが重要
無価値感が強い場合、一部の隙もない人間になりたいという思いが強くなります。
ダメな自分を直さなければ愛されることはないと思ってしまうのです。
完璧を目指し、努力をすることは自分を高めるという意味で必要なのは確かです。
完璧にやり遂げることが大好きという人であれば辛さを感じることはないでしょう。
しかし、自分には価値がないことに基づいて完璧を目指すのは辛いのです。
それは完璧を目指すのが好きなのではなく、不十分であることの恐怖に駆られて完璧になろうとするためです。
やりたいかやりたくないかに関わらず、恐怖心によって行動を強制されるため、続けるのがつらくなります。
完璧を目指して燃え尽きてしまうのは、自分の限界を超えて行動をさせる恐怖心によるところが大きいです。
完璧主義について解説している記事も参考になさってくださいね。
もし、頑張ることが辛いならば、少しハードルを下げることを提案します。
今のままの自分の良いところを見つけていくことが必要なのです。
自分に厳しくすることではなくて、勇気を出して自分を労わっていくようにしましょう。
つい頑張りすぎてしまう方には、頑張らない生き方のポイントを5つ解説する記事も併せて読んでみてください。
どうしても、完璧であらねばならないと思ってしまうこともあると思います。
しなければならないという義務感と、やれないと思う気持ちの板挟みになってしまうこともあると思います。
そんな時は、やらねばならないという義務感を手放していきましょう。
義務感を手放してやる気を取り戻す方法も解説しています。
⑦無価値感が強いと自分が目標を達成しても満足できないことが多い
- 無価値感が強いと目標を達成しても満足できないことが多い
- 無価値感が強い場合どんな自分であっても不十分だと感じてしまう
- 無価値感自体を癒すために、今ある自分を承認していく努力をすることが大切
無価値感が強いと目標を達成しても満足感を得ることが難しいという特徴もあります。
例えば、無価値感に駆られてダイエットに励んだとしましょう。
ポチャッとした体系からマイナス10キロを達成し、ダイエットに成功できたとします。
しかし、無価値感が強いとダイエットに成功したのに喜べないのです。
無価値感が強いと、体重を落としたことで「私、やつれているように見える」という感じ方をしてしまうのです。
目標は達成しても、無価値感から達成した目標にケチをつけてしまうのです。
自分の何かを変えて良くなろうと努力しても無価値感は手放せないのです。
今ある自分の良さを受け入れていく努力をすることが無価値感を手放すために必要です。
無価値感をまず癒し、手放していくということを主眼において行動する必要があります。
⑧無価値感が強いと満足できないお金の使い方をしてしまう
無価値感が強いときお金の使い方にも特徴が出ることがあります。
必要以上に他の人にお金を使ってしまいやすいというものです。
価値のない私とお付き合いいただいて申し訳ないという想いが原因です。
本来、お金を使う時に感じる感情は、ありがとうという感謝やうれしさであることが基本です。
例えば次のような思いです。
- 質の高いサービスを受けて満足した。
- 質の高いものを買ってうれしい。
- 困っていることを解決してもらって助かった。
このような思いが心に満足感をもたらします。
申し訳ないでお金を使うと、満足はそれほど得られません。
申し訳なさからお金を使ったとき、自分に喜びはあまりないものです。
例えば次のような思いです。
- 文句を言われなくて安心した。
- 相手が満足しているようでほっとした。
- 見捨てられなくてよかった。
お金を使う時に自分の感じている感情が喜びであるほうが心は満足します。
無価値感が強いと満足の得られにくいお金の使い方をしてしまいやすいのです。
⑨無価値感が強いとないことを意識しすぎてしまう
無価値感が強いとき「ない」ということに意識が向きがちになります。
例えば、私に魅力が「ない」とか、愛してくれる人がい「ない」等浮かんできやすいです。
これは思い込みであって真実ではありません。
実はちゃんと魅力はあるし、愛してくれる人もいるのです。
「ある」ということが信じられずに見ていないだけなのです。
この「ない」と思ってしまう癖は、信じ込んでしまっていることが多いので感じ方を変えるのに根気が必要です。
無意識で「ない」と思ってしまうことは、意識的に「ある」ということを見ていく必要があります。
私にも魅力があるとか、愛してくれる人もいる等に目を向けることが大事です。
もちろんすぐには思えないのも事実ですし、無いことを信じてしまっているのであるということが嘘くさく感じられるかもしれません。
ただ、あることに目を向けることを少しずつ頑張っていくと、無意識もその意識に合わせていくようになります。
ポイントは自分に負担がかかりすぎない範囲で思い込んでいくことです。
私に魅力があると思い込んでいければ、魅力はあるという方向に心は向いていきます。
3.無価値感が強いときの対処方法はありのままの自分を認めるように自分を大切にすること
無価値感に対処するための基本方針は、「ありのままの自分を認めること」です。
これは自分の長所も短所も含めてそれで良しとすることを意味します。
自分のことを何でも受け入れていくことで、無価値感は徐々に減ってきます。
もう一つ重要なのは、「今の自分のままでもすでに愛されているということを実感すること」です。
無理に自分を変化させなくても、今のあなたのままで十分に愛されています。
- ありのままの自分で良しとする気持ちが持てるようになることをゴールとすること
- 今のままの自分がすでに愛されているということを実感すること
- 今のままの自分を否定して変える必要がないこと
上のような実感を持つための方法を示していきます。
①自分の調子を整える方法
無価値感に対処するには、まず自分の調子を整えることが大切です。
ここでは、どのように調子を整えればいいかを4つほど紹介します。
- しっかりと休息をとること
- 自分を大切にやさしくしていくこと
- 人の良さを見ること
- 毎日よかったことを3つ書くこと
(1)しっかりと休息をとること
心をリラックスさせるためにも、休息をちゃんととっていくことが大切です。
心身の疲れは心に大きく負荷をかけることが多いです。
疲れによって、感情がネガティブな方向に導かれてしまうのです。
それを避けるために、体と心に十分な休息を与えましょう。
一番良いのは、情報をすべて遮断してボーっとすることです。
できる限り考えるのをやめてボーっとする時間をとってみてください。
眠くなったら眠ってしまっても構いません。
休息は心にとって最高の癒しなのです。
- 休息を十分にとることは心の健康にとって重要である
- 疲れが大きいと心がネガティブな方向に傾きやすい
- 情報を遮断してしっかり眠ることが一番の休息である
(2)自分を大切にやさしくしていくこと
自分をできる限り大切にしていってください。
自分に厳しくするという考え方も一理あることは事実です。
しかし、自分に厳しくするには自分を大切にしていくという気持ちを土台にしなくてはなりません。
自分を大切にする考え方がないと、自分に厳しく当たりすぎ辛い状態にしてしまうことがあるためです。
また、自分につらく当たるばかりで、休息をとらせない行動をしてしまいがちになります。
自分を甘やかしていくということがとても大事です。
自分を甘やかすのに抵抗感がある方も多いと思います。
抵抗感が強い方ほど、自分を甘やかしてほしいと思います。
なぜなら、抵抗感のある方ほど自分に厳しくする度合いが強いためです。
今必要なのは自分を満足させることであると思ってください。
おいしいものを食べるのでもいいし、おしゃれなブランドを自分にプレゼントするのでもいいです。
高級な石鹸を買って使ってみるとか、高めの入浴剤を使ってお湯に入るとか。
なるべく、お手軽な贅沢をしてみてください。
自分を甘やかすことで自分が愛されるにふさわしいという実感を自分に覚えさせることができます。
もちろん、経済的に破綻しない程度ということが付きます。
ただ、自分のお財布の範囲内で自分が最大限喜ぶことをやってください。
自分を喜ばせることで、自分が愛されていいという許可が下りやすくなるのです。
- 自分をできる限り大切に甘やかすことが自分の調子を整えるうえで有効である
- 自分を大切にするという気持ちのうえで自分に厳しさを求める必要がある
- 自分を甘やかすことに抵抗感が強い人ほど自分を甘やかしてほしい
- 自分を甘やかすことで自分が愛されるにふさわしいという実感を得られることになる
(3)人の良さを見ること
無価値感を軽くするために人の良さを見るようにすることも一つの手段です。
投影の法則という考え方があります。
人に抱く感想はすべて自分の中にあるという考え方です。
例えば、あの人がかっこいいと思ったら、そのカッコよさは心理学的に自分の中にもあるということです。
詳しくは投影の法則で人間関係を見ていくと自分の心の状態がわかる記事を参照ください。
投影の法則からいえることは、人に良い面を見るとそれはすべて自分の良い面として心に返ってきます。
逆に言うと人の悪い面を見れば、自分に悪い面が心に返ってくるのです。
人の良い面を見れば、それは自分の良い面を見ることと同じですから、自分の価値は上がります。
「あの人の魅力は自分にもあるんだ」と思ってみてみてください。
信じられなくても、それはあなたの魅力なのです。
ですので、たくさん人の良い面を見て、自分の魅力でもあるとして受け取ってください。
- 人の良い点を見ていくのは無価値感の軽減に有効である
- 投影の法則から、人の良い面は自分の良い面として心に反映される
- 「人の良い面は自分の魅力の一つである」と受け取ることが大事
(4)毎日よかったことを3つ書くこと
毎日自分のよかったと思うことを3つずつ書いていってください。
何気なく良かったとかちょっと良かったかなあと思うことで結構です。
これは、よくない面を考えるのをやめて良い面を考える癖をつけるためです。
無価値感が強いと、怖れから悪い面を探しがちになると思います。
しかし、意識的に良い面を探していくことを続けると、だんだん無意識にもよい面を探すようになってきます。
「これやって意味があるのかな」と否定的に実施するとなかなか続きません。
「自分のいい面を探せて楽しい」と前向きに取り組むほうが続きやすいです。
まずは、3週間しっかりと続けてみてください。
3週間続けるとよい面を探すことが習慣となってくると思います。
- 毎日自分の良かったと思うことを三つずつ書いていくと自分を受容できるようになっていく
- 意識的に良い面を探す努力を続けると、無意識にも自分の良い面を探すように変わっていく
- まずは3週間自分の良い面を書き続けいていくことが大事
②自分自身と向き合って出来事のとらえ方を変えていく
出来事のとらえ方を変えていく方法は、カウンセリングによる援助が必要となるものです。
自分で一人悶々としていても自分の心の感じ方を変えていくことが難しいです。
出来事のとらえ方を変えていくことで次のようなことに気づくことがあります。
(1)自分は実は愛されていたということ
無価値感のルーツは自分の成長過程から説明することができます。
- もともとは愛される存在だという前提で生まれている
- お母さんとの分離がきっかけで悲しみを抱き、自分と他人を比較するようになって無価値感を感じ始める
- しつけや家庭環境の影響で無価値感を強くしていく
- 思春期に他人と比較をして無価値感を深めていく
人はもともと生まれたときは必ず愛されることを前提に生まれます。
そうでなければ、死んでしまうのが普通です。
社会的にも心理的にも愛を受けなければ生きのびることができないのです。
一般的には親から、事情がある方は親の代わりとなる方が愛してくれます。
その内、成長をすると愛を一方的に受け取っていた人と分離していきます。
徐々に一人でいる時間が長くなってくるのです。
この離れる際の悲しさを痛みとして記憶するといわれています。
この分離の痛みが無価値感のルーツになります。
その後成長し、一人の個人としての自分が自覚し始めます。
ただ、成長したとしても周囲の大人と比べて自分はまだ非力です。
できないことも沢山あります。
周りの人たちができることが自分にはできないということは沢山あります。
このできない自分を責めてしまい、無価値感を深めていくのです。
重要なのは、無価値感を抱く前、自分は本当は愛されてきた存在であるということなのです。
分離の時の痛みや、幼い自分と大人の人々との比較で感じた無価値感は後付けの感情なのです。
カウンセリングでは、過去自分が愛されていた時の感情を思い起こしていく手助けをしていきます。
今まで感じていたこととは全く別の重要な気づきがもたらされることも多々あります。
(2)自分の欠点も実は長所であるということ
自分で自分の特徴を欠点として認識してしまうことがあります。
例えば容姿で言えば太っているとか、鼻が低いとか気になる部分があると思います。
人によっては異性からモテないとかいうことも欠点と思ったりするかもしれません。
自分の特徴を欠点と認識してしまうと、自分ではなかなか自分の特徴を長所とは思えません。
しかし、第三者から見ると自分の特徴は魅力に映っていることがあるのです。
太っている⇒優しそうなイメージ 鼻が低い⇒安心感の持てるイメージ モテない⇒かわいいイメージ
このように欠点ではなくて、いい面として映る場合があるのです。
自分の短所だと思っていたことは実は長所だったことに、カウンセリングで気づくことがあります。
このとらえ方の変化が、無価値感を癒していく過程なのです。
- 自分が欠点だと思っていることが他者からは長所に見えることがある
- 自分で自分の特徴を欠点だと思い込んでいると自分の良さに気づきにくい
- 無価値感を癒していくことは自分自身のとらえ方を変えていくことである
(3)自分は自分のままでいいと思うようになること
何かに変化して自分をよくすれば愛されるのではなく、今の自分のままで愛されるということがわかります。
無価値感を今の自分を変えることで解消しようとすると、将来の自分も更に変えなくてはと感じてしまうのです。
だからこそ、今の自分のままでいいのだということを自分の中で納得する必要があります。
そのための手助けをカウンセリングで行ってもらうのが良いです。
- 自分を変化させて無価値感を解消しようとすると、変わった後の自分にも満足感が持てないことが多い
- 今のままの自分でいいということを納得する必要がある
- 今の自分のまま愛されるという実感を持てるようになることが無価値感の解消のために重要
ありのままでいいと思えるには自己肯定感を育てていく必要があります。
自己肯定感に関しては本で一度学ぶことをお勧めします。
③人からの援助を積極的に受けること
自分を受け入れたり、自分の過去の意味付けを変えたりするのは、自分一人で行うのは大変です。
わかっていてもなかなか思うようにいかないと思うこともあるでしょう。
そんな時は、人からの援助を積極的に受けるようにしてください。
心に関してのセミナーを受講してみるなど、自分に合いそうな場に出てみましょう
そこで出会う人たちは、あなたが見えていないあなたの魅力を教えてくれると思います。
自分で受け入れがたいことも、ほかの人なら受け入れられることも多くあります。
人に助けてもらうことで、悩んできた無価値感が解決していくことも多いです。
一番手っ取り早い方法は、カウンセリングを受けてみることです。
カウンセラーは基本的にあなたの良さを見てくれます。
ブログを読んだり本を読んだりして、ピンとくるカウンセラーを見つけてみてください。
- 人からの援助を積極的に受けることで無価値感の解消につながる
- 他者はあなたが見えていないあなたの魅力を教えてくれる
- カウンセリングを受けることが一番手っ取り早い方法である
4.カウンセリングを受ける前にはカウンセラーをリサーチしよう
カウンセリングを受けたことがない方も沢山いらっしゃると思います。
カウンセリングと言われても受けるのには勇気がいるかもしれません。
少し興味があるけどどうすればいいかわからないという方向けにカウンセラーのリサーチ方法を記載します。
①無料説明会で実際にカウンセラーを見る
カウンセリングを行うカウンセラーはたくさんいます。
そのあまたある中から、自分に合ったカウンセラーを見つけるには実際に話を聞くことが大切です。
カウンセラーは、ブログやSNSなどで情報発信をしていると思います。
一度、記事を読んでみて、興味の湧く人を探してみてください。
興味のあるカウンセラーの無料説明会に出てみましょう。
無料説明会では、どういうことを大切にしているか、見た感じの雰囲気が良いかなどチェックしてみてください。
説明を聞き、ピンと来たなら講演や勉強会などからまずは参加してみるといいです。
②勉強会に参加してカウンセラーの話を聞く
ピンときたカウンセラーがいた場合は、まずは勉強会に参加してみてください。
最初から多少お金を払っていいと思う方は、無料説明会を経ずに勉強会に参加しても構いません。
勉強会に参加して、次のようなことを確認してみましょう。
- 自分にとって話が分かりやすいか。
- 気分がワクワクするものか。
- 今まで持っていた疑問が解消されたか
カウンセラーとして尊敬できそうかということも大切なポイントです。
自分がとても気に入った人をぜひ選んでみてください。
③他の人の評判をじかに聞いてみる
勉強会に参加すると、同じように受講されている方がいると思います。
受講生と話せる機会があったら、カウンセラーの評判を聞いてみてください。
他の人の体験をじかに聞いてみることで、自分にとって良いか悪いか少し見えると思います。
私の場合、次のようなことを確認できそうならしてみます。
- カウンセリングをしている時の様子や雰囲気、印象など
- 1回のセッションで何をしてくれるのか。セラピーの有無など
- カウンセリングを受けた後満足をしたかどうか
上に書いたセラピーというのは、例えば誘導瞑想のようなものです。
目をつむって赤ちゃんに戻って、自分の人生を思い起こしていく作業のような特別な心へのアプローチをやってくれるかということです。
カウンセラーによってはできる人とできない人がいます。
セラピーを希望しているのにやっていない人だったらミスマッチになるからです。
心へのアプローチの仕方は人によって千差万別なので体験している人から確認するのが良いでしょう。
満足したかしないかも大切なポイントです。
個人差はあるので満足できたかどうかは人それぞれです。
ただ、満足したと答える方が多いカウンセラーのほうが安全でしょう。
④カウンセリングを実際に受けてみて継続するか判断する
カウンセラーの印象は自分が実際に受けて確認することが大事です。
結局のところ、合う合わないは自分とカウンセラーの相性もあるからです。
一度受けてみてとても楽しいとか安心したとか肯定的な印象を持てたら続けてもいいと思います。
逆に不安をあおるような話をするような人は、エセの可能性があるため受けるのは中止したほうがいいでしょう。
自分をクライアントとして大切に扱ってくれるかどうかもポイントです。
受けてみて大切に扱われていると思えたなら続けてみましょう。
また、非常に重要なのですが、カウンセリングのたびにカウンセラーの評価を見直しましょう。
カウンセラーの話している内容がしっくりこなかったり、効果がないように感じたりした場合、止めることも検討していいと思います。
効果がないのに継続しても意味がありません。それはカウンセラーの腕が悪いといえます。
全部自分の直感と印象で判断してください。
自分の感じたことはすべて正しいからです。
直感と感覚に自信を持ってくださいね。
- カウンセラーとの相性もあるので実際にカウンセリングを受けることも大事
- カウンセラーに肯定的な印象を持てたら継続してもいい
- 不安を煽ってくるようなことをされた場合はカウンセリングを止めること
- カウンセリングを受けるたびにカウンセラーを評価し見直しましょう
- 自分の直感と感覚に自信を持つこと
5.無価値感がある人が人生を好転させるためには自分を愛していく必要がある
①無価値感があると人生が上手くいかないと思い込んでしまう理由
無価値感があると次のような理由から人生が上手くいっている、これからうまくいくという気持ちは少なくなります。
- 自分には価値がないという怖れにより、何をするにもうまくいかない感覚をもってしまう
- 頑張って何らかの成功を達成しても、自分の成功を過小評価してしまう
- 無価値感から際限のない頑張りをしてしまい、燃え尽きてしまう
②無価値感を手放して人生を好転させる4つのコツ
人生が上手くいっているという感覚を持てるようにするために、無価値感を手放していく必要があります。
ただ、「何が何でも手放さなければならない」と気負う必要はありません。
無価値感はどんな人にも絶対あるものなので、すぐ手放せるようなものでもないからです。
気負いが過ぎて、「やっぱり自分はダメだ」という思いが募ることも本末転倒です。
そう気負うのではなく、次の4点のように自分を愛するような過ごし方を心がけていってください。
- 普段から、自分はこのままでいいと受け入れ過ごすこと。
- 失敗しても人には失敗があるものだと失敗してもOKだとおおらかに構えること。
- 自分の魅力を少しずつ見つけていくこと。
- 自分を大切にすること。
上のような行動が習慣になっていくと、心も自然と徐々に無価値感を手放す方向にシフトします。
結果を焦らず、地道に少しずつ行動を積み重ねていってください。
6.無価値感が強いと感じたら我慢しないで自分の気持ちを大切にしよう
①無価値感のために我慢を強いられることが多い
無価値感が強いと人に合わせるという選択をすることが習慣になっていることが多いです。
自分自身の価値が低いと思い込んでしまっているため、人とお付き合いするのに犠牲が必要だと思い込むからです。
よくあるのが、自分の気持ちを我慢して人に合わせることです。
他の人の気持ちに合わせて生きていると自分の気持ちを我慢することが多くなるため辛くなります。
②我慢することをやめ自分の気持ちを大切にしよう
しかし、人に合わせることが常であるとすると、自分の気持ちの持って行き場がありません。
嫌なことは嫌と自分の気持ちを自分自身で認めていくことも大事なのです。
勇気を出して自分の気持ちをほかの人に伝えるようにしていきましょう。
自分の気持ちを少しでもいいので優先してみましょう。
今までわがままを言わなかった分、わがままを伝えていくのです。
自分の気持ちを大切にするという生き方をすると、辛さは少なくなっていきます。
- 無価値感が強いと自己価値の低さから人に合わせて生きるようになる
- 人に合わせて生きると自分の気持ちを無視せざるを得なくなり生きづらくなる
- 自分の気持ちを周囲に伝える練習をすることが大切
- 自分の気持ちを伝えることは悪いことではない
7.パートナーの無価値感が強い時の付き合い方のコツは相手を受け入れることである
①無価値感が強いパートナーと付き合っている際に起こる問題
パートナーの無価値感が強いとき、パートナーシップに問題が起きることがあります。
例えば次のような問題が起こります。
- パートナーの束縛が強い
- パートナーの愛情の求めが重い
- パートナーが急に怒り出すことがある
- パートナーの調子が恒常的に不安定である
束縛が強かったり、愛情を重く求めるのは、自分が愛される自信がないからです。
何をしても「どうせ自分なんか愛してもらえない。」と思い込んでしまうのです。
また、急に怒り出したり不安定な場合は、自分の気持ちに我慢に我慢を重ねている時です。
自分から上手にわがままを言いだすことができないためにイライラをため込みやすいのです。
②無価値感の強いパートナーは肯定して付き合おう
上記のようなことが起きる場合、パートナーとの付き合い方に少し注意しましょう。
パートナーの無価値感が強い場合、無価値感に起因したトラブルが起きる可能性が高くなります。
安易に相手を否定してしまうと、無価値感を深めることになりかねません。
基本的に、パートナーのあるがままを受け入れていくことが必要です。
また、できる限り相手をほめていくことが大切です。
ただ、わがままに付き合って無理をする必要はありません。
パートナーの現在の状態に理解を示すようにふるまってください。
詳しくは、自分やパートナーの無価値感が恋愛に及ぼす影響や対処方法を詳しく解説の記事を参照ください。
- 無価値感の強いパートナーの否定はしない
- パートナーのありのままの状態を受け入れる
- パートナーをほめていくことも有効である
8.無価値感が強い方の共通した素敵な側面とは今までをしっかり生き抜いてきたことである
無価値感が強いというとネガティブにとらえがちですが、実は共通する素敵な側面もあります。
素敵な側面とは辛い中を一生懸命生き抜いてきた力です。
自分には価値がないと思う気持ちは、辛い気持ちを呼び起こします。
その辛さを感じている時間はとても長いと思います。
その辛さに耐えて、しっかりと生き抜いてきていることはとてもすごいことだと思うのです。
無価値感を感じながら生き抜いてきた経験は、無価値感を手放した後に生きてきます。
- 自分の気持ちに正直に生きていくことが誰よりも得意になります。
- 無理をしすぎる限度を知っているために、ちょうどよい塩梅で生きることが得意になります。
- ちょっとやそっとのことでは動揺しない胆力も得られるようになります
今は生きにくいと感じていらっしゃる方は無価値感を手放すアプローチを試みてください。
気張らず自分のペースで行うよう心掛けてください。
無価値感を手放すのに本記事が参考になれば幸いです。
ありがとうございました。