人間関係を断捨離すると人生がスッキリする心理学的な3つの理由
人間関係の悩みは、誰もしもが持つ悩みです。
人間関係には、対象となる人への想いが生じ、その想いによって自分を辛い方向に行かせる選択をしてしまうことがあります。
特に情に厚い方などは想いが生じる人が多くなりがちです。
そのことによって、自分の許容量を上回る人間関係の悩みを持ってしまうことがあります。
そんな悩みがある場合、この人間関係の断捨離の記事を参考に人間関係を整理してみるのがおすすめです。
1.人間関係の断捨離とは何か
①断捨離の言葉の意味について
断捨離は、ヨーガの行法である断行・捨行・離行をルーツとしています。
この一文字一文字に意味があり、それぞれ、
・断:日常で入ってくる不必要なものを断つこと
・捨:所有している不必要なものを捨てること
・離:執着しているものから離れること
を意味します。
この3つのことを実践していくことで、自分で作ってしまった観念を手放し、快適で身軽な人生を送れるというのです。
②人間関係を断捨離するというのは人間関係を手放すこと
普通、断捨離というと多く持ちすぎてしまった物を手放して、心の開放を図ることを意味します。
今回ご紹介するのは、物を断捨離するのではなく、人間関係を断捨離するということです。
自分にとって不必要な人間関係を手放していくことが心の安定につながるというものです。
③人間関係の断捨離は人間関係の選択の自由である
人間関係の断捨離という言い方は、人によっては「薄情」に聞こえるかもしれません。
ここで伝えたいのは、人間関係すべてに対して冷たく接するようにするということではありません。
どちらかというと思い悩んでいる人間関係への想いを手放して心のキャパシティを広げる手段なのです。
そして、人間関係にとらわれなくなった心になった時点で、新たにその関係をどうするのか自由に選択をするということなのです。
2.人間関係を断捨離するメリット
①囚われている人間関係への想いを手放すことで自分が自由になれる
例えば、好きだけど浮気をする彼氏に対して、好きという想いをいったん空へ手放して、空っぽになった心でもう一度人間関係を見つめなおすような感じです。
好きという想いがなくなって、空っぽになった時の心で、浮気する彼氏との関係をやり直すという選択肢もあります。それは自由です。
ただ、心が空っぽになるまで、想いを捨てていくというのが大切なのです。
想いがなくなった時点で、何物にもとらわれない本当の気持ちがそこにあらわれてきます。
この時、気分は大変軽いですし、余裕がある状態になります。
誰のことを気にすることなく、自分のために、自分の人生を歩める状態になるのです。
こういった状態が、自由になったということなのです。
②今ある重要な人間関係に集中することができるようになる
人間関係を断捨離していくと、どうしてもこの人は大切だという人が出てきます。
一緒にいて楽しかったり、安心できたり、気軽に話せたりするような人です。
そういう人とは、ぜひつながりを残しておいてください。
この残ったつながりを大切にしていけばいいのです。
残った人たちは、あなたを煩わせるような人ではないはずです。
もし煩わしいと思う人がいるのなら、その関係は断捨離をしてください。
気になる人が多数いると、多くの関係は薄くなってしまいます。
しかし、少数の人とだけなら、より深い関係性が持てるでしょう。
③新たな出会いによる人間関係の構築が起きやすくなる
人間関係の断捨離が進んでいくと、自分が孤立してしまうように感じるかもしれません。
しかし、不思議なことなのですが、人間関係の整理が進んでいく過程で、新しい人間関係が手に入ってくるのです。
出会いというのは、その時の自分の状態に応じて発生します。
心が身軽になった時に出会う人は、気軽に付き合えるような人が多いです。
人とのおつきあいに流れがあると、関係をこじらせてしまうことが少なくなります。
それは水の流れのように例えられるでしょう。
水は溜まった状態が続いていくと澱んできますよね。
水は流れがあるからこそ、新鮮できれいな状態が保てるのです。
人間関係においてもそのことと同じことが言えるのです。
3.心理学的に効果のある人間関係の断捨離方法
断捨離といっても色々な方法があるとは思いますが、今回は身近にあるスマートフォンやSNSから断捨離を進めていく方法を紹介します。
①スマートフォンにある電話帳やSNSの友達などを見直す
自分のスマートフォンやSNSの友達などを見直してみて、本当に今の自分に必要な登録がされているかを見てください。
連絡先を交換したきりで、一度も連絡を取っていないような人はいませんか?
名前が出てきたけれども、顔が思い出せないような人もいたりしますよね。
そういった関係性の薄い登録は断捨離の対象にしましょう。
また、顔を合わせたけれどもあまりいい思い出がない人、悩まされている人についても断捨離をしたほうがいいでしょう。
特に電話は連絡を取っていい身近な人だけにしましょう。
電話帳を見て、たくさん友達がいる印だと思っている方もいるかもしれませんが、案外連絡を取り合う人は少ないものです。
それに、縁が深い人は一度登録を外したとしても、また登録ができる機会があるのです。
高々データを消去するくらいは、どうといったことはありません。
ここで「怖い」という気持ちが出てきた方は、その関係を見つめなおしている相手に癒着があるかもしれません。
癒着を無理に引きはがす必要はないですが、その人とは問題が出やすい関係かもしれません。
一人一人を思い浮かべながら、自分が何を感じるのかを見つめていくことが大切なのです。
②出会いを振り返って出会いに感謝をする
人によってはいろいろな想いがでてくる人がいるかもしれません。
いい想いや嫌な想い様々に出てくるかと思います。
ただ、ご縁があり何かによって知り合えたことは、かけがえのないことなのです。
嫌な思いがある人には難しいかもしれませんが、ここはあえて「ありがとう」ということを思ってみましょう。
なぜなら「ありがとう」で終えられることが、その人にとらわれなくなる一番いい方法だからです。
「ありがとう」は、できてしまった心の傷を癒すための一般的で強力な魔法の言葉なのです。
結構頑張る必要があるかもしれませんが、頑張っただけいいことがあるのです。
どうしても無理な場合は、忘れてしまうのでも構いません。
一度、向き合って思ってみるだけでも、心は軽くなるでしょう。
③感謝を尽くした後にデータを消去する
一度、昔の思い出などを思い出し、何か心が動いたら、ありがとうと思いながらデータを消去してください。
もしかしたら消したくないという想いが出てくるかもしれません。
ただ、それを振り切って消去してください。
抵抗感があるものを消すというのが一番効果が高いです。
それはその人間関係に依存している部分がどこかにあるからです。
依存を断ち切ることが、新たな一歩を踏み出す原動力になります。
無理しすぎず、できそうだったらというくらいの気持ちで大丈夫です。
4.まとめ
・断捨離は、物の執着から人を開放する一つの方法です。
・人間関係の断捨離も、人間関係の執着から解放される一つの手段です。
・人間関係は、水を流すように関係性を見直すとよい方向に向いてきます。
・人間関係の断捨離を行う場合は、SNSやスマートフォンから見直しをかけてみましょう。
以上、断捨離について書きました。
参考になさってくださいね。