自分やパートナーの無価値感が恋愛に及ぼす影響や対処方法を詳しく解説
恋愛において無価値感が影響を及ぼすことは大いにあります。
自分の無価値感が強い場合は恋愛への自信を失ってしまうことが多いです。
パートナーの無価値感が強い場合、パートナーとの人間関係にトラブルを抱えることもあります。
そんな無価値感と恋愛にまつわる問題を解説するとともに、どのように対処を行っていけばよいのかを記事にしています。
Contents
1.自分の無価値感が強いと恋愛関係に支障が出ることがある
①特定のパートナーがいない場合、無価値感で恋愛の負のスパイラルに陥っている時は恋愛をいったん休むこと
- パートナーがいないことで自信を失い落ち込んでしまう
- 自信がないことで恋愛に積極的になれない自分になってしまう
- 積極的になれない自分を責めてさらに落ち込んでしまう
このような負のスパイラルに陥っている方も少なくないかもしれません。
こういった状況を打開していくために必要なのは、自分の心を休めていくことだと思います。
一旦、恋愛のことは忘れて、好きなことをして過ごしてみてください。
アロマテラピーに興じるとか好きな音楽を聴くとか自分が満足できることを目一杯やると決めるのです。
そして一旦恋愛のことは忘れて自分に休息を与えてください。
心がマイナスの方向に向きがちな時は、精神的に疲れていることが多いのです。
無価値感に捉われるという思いに捉われてしまうと休めなくなってしまうことがあります。
とりあえず頭を空っぽにして再起動を目指してみましょう。
十分に休むことができれば、何かをやっていきたい意欲も回復してくるでしょう。
今、何もしたくないと思っているのであれば、何もしないでいる方が良いのです。
一旦お休みをした後で、後述する無価値感を解消していく方策をとっていってください。
②特定のパートナーがいて無価値感で問題を抱える場合、パートナーに要求するのを止めること
- パートナーが自分にかまってくれないため不安である
- パートナーにしょっちゅう連絡を取ってしまう
- しょっちゅう連絡を取ってしまうことでパートナーを怒らせてしまう
このようなものが特定のパートナーがいる場合にありがちなトラブルかもしれません。
愛されている感覚が欲しいがゆえにパートナーに求めすぎてしまうのだと思います。
ここで理解してほしいことがあります。それは次のようなことです。
- パートナーが沢山愛してくれても無価値感が強いと愛されている感覚が持ちにくい
- 無価値感が強い場合は無価値感を解消していかないと愛されている感覚が持ちにくい
- パートナーに求めるのではなく自分の感じ方を変えていくことが大切である
愛されている感覚が持てないと、常に不安で辛い状態が続いていると思います。
その辛さをパートナーに解消してもらうという考え方はいったんやめにしましょう。
それはパートナーにとって重たい要求になってしまいかねないためです。
とるべき手段としては、自分で自分の感じ方を変えていくということです。
すなわち、何されてなくてもすでにあなたは愛されているという実感を持つようにすることです。
愛されている実感というのは人から与えられるものではないのです。
愛されている実感は自分で感じられるように自分の感じ方を変化させていくものなのです。
パートナーがすでにいる場合、パートナーはパートナーなりに愛してくれています。
要求のハードルを上げすぎると、たとえ愛があってもパートナーにはできないことを要求してしまうことがあるのです。
要求をどうしてもあげたくなってしまう原因は自分にある無価値感です。
パートナーに問題があるわけではないのです。
無価値感を解消していくためにまずやるべきステップを後述していますのでご確認ください。
2.自分の無価値感の強さを解消していくにはありのままの自分を認めていく努力をすること
①ありのままの自分を認めて努力することが無価値感を解消する為に必要
読んでいただいてる方の中で、次のような思いに捉われていませんか?
- 自分に価値がないから自分自身を変えたいと思う
- 重たい感じの自分を軽くしたい
- パートナーをつい束縛してしまうのを止めたい
無価値感に悩む人は、価値ある自分になりたいと思うことが多いです。
たしかに、今の自分に価値を感じることができないために自分に価値が欲しいと思うのは普通のことだと思います。
しかし、ここで注意してほしいことがあります。
それは、自分に価値を求めるがゆえに、今の自分を否定していないかということです。
今まで一生懸命生きてきたあなたは、本当に価値がないのでしょうか?
私は今のままのあなたでも十分に価値があると思っています。
価値のあるないという事については本来何か条件があるわけではないのです。
価値のあるないに条件を付けてしまうのは、世間的な価値観を受け入れてしまっているからです。
例えば、年収がとか容姿がとか年齢がとかそういったものです。
そういう世間の価値観をすべて一旦捨てて、自分の今のありのままを認めていくことが無価値感の根本的な解消につながります。
今の自分を自分で認めることができれば、将来の成長した自分を認められます。
今の自分を自分で認められないと、将来の成長した自分も認められません。
今の自分を否定してしまうと、無価値感をどんどん強めていってしまいます。
今の自分を認めていくと無価値感を解消していくことができます。
無価値感の解消に一番大切なのは、今のありのままの自分を受け入れていく努力をすることなのです。
パートナーを作るという目的でも、自分を受け入れていくアプローチは有効です。
自分で自分を受け入れるようになると、ほかの人も自分のことを受け入れてくれるように感じやすくなります。
自分で自分を受け入れる練習をすることで、異性に飾らない自分を表現できるようになります。
飾らない自分を人に見せることで、信用されやすくなり愛されやすくなっていくのです。
今パートナーがいない方は、まずは今の自分をそのまま自分で受け入れてみてください。
自分の魅力が最大限発揮されるのは、自分のことを自分で認めている時なのです。
自分で自分を受け入れられると、良い縁に恵まれる機会も増えてきます。
自分を自分で認められない時よりは自分のコンディションが良くなるため可能性が増えます。
もう一つ、自分で自分を受け入れるとよい点があります。
それは自分に自信が持てるようになり、積極的に行動しやすくなるためです。
自信が持てないというのは、つまりは自分で自分を受け入れられないからこそであるといえます。
自分で自分のことをOKと思えるのであれば、ほかの人がどう見ても自分のことをOKと思えるのです。
他の人の目を気にしないくらいに自分を認められれば、やりたいことはなんでもやれます。
そういった面で、自分で自分を受け入れていくアプローチは大事なのです。
- 無価値感は自らを否定していくことで強まっていく
- 何か別の自分に変わろうとすることは自分自身の否定になる
- 自分のありのままにOKを出していくことで無価値感は解消されていく
- パートナーを作るためにも自分で自分を受け入れるアプローチは有効
- 自分で自分を受け入れられると積極的に行動できるようになりやすい
②無価値感を解消する第一歩は否定している自分を自分らしいなと思う事
無価値感を解消していくために次のような疑問が浮かんでいませんか?
- 無価値感の解消をしていく努力とはどういうものか
- ありのままの自分を認めるのが難しい
- どうしても自分の否定が浮かんでしまう
無価値感が強い状態で、無理やり自分を受け入れようとすると大変難しいです。
どうしても頭の中に否定的な言葉が浮かんできてしまうのはごく普通なのです。
その時に自分のことを否定してしまった自分を責めるのはやめましょう。
否定しちゃいけないと悩みすぎることで逆につらくなってしまうからです。
頭の中で自分を否定してしまってもそれはそれで問題ありません。
自分のことをつい否定してしまう自分をまずは良しとしてみましょう。
「自分で自分を否定してしまうなんて私らしいな」
このようにありのままの自分を受け入れてしまってください。
今の状態の自分をまず受け入れることが無価値感を解消する第一歩なのです。
- 自分を否定している状態にダメだしするのをやめる
- ダメ出しの止め方は「自分で自分を否定してしまうなんて私らしいな」と思う事
- 今の状態の自分を受け入れていく姿勢をとることが無価値感を解消する第一歩になる
③無価値感から孤独やさみしさを感じるのはつながる才能があるから
- 自分はちっぽけで誰も相手にしてくれないように思う
- あまり人とかかわることが少なく孤独を感じる
- パートナーがいなくて寂しい
無価値感を感じると同時に孤独や寂しさを感じることがあります。
この孤独や寂しさを感じることで一層自分を否定してしまうこともあるでしょう。
でも安心してください。孤独や寂しさを感じやすい人には才能があります。
それは人とつながる才能です。
孤独感や寂しさを感じられなければ、人とつながる意欲がわかないと思いませんか?
孤独感や寂しさは人とのつながりを強く結びつけることができるのです。
寂しさを感じる場合、共感することにより寂しさを持っている人を見つけやすくなります。
自分も相手も寂しければ、そのさみしさでつながりができて仲良くなれるのです。
だからこそ、寂しさを感じることを否定せず才能としてとらえてください。
そこから生まれてくる人間関係もあるのです。
- 寂しさや孤独感は人とつながる才能があることの証明である
- 寂しさや孤独感を否定する必要はない
- 寂しさや孤独感から人間関係ができ仲良くなることができる
④自分の感情は自分で作り出している立場に立つと自由に生きられる
- 愛されている実感を持てないからつい相手に要求してしまう
- 相手を試すようなことをして相手との関係が壊れてしまう
- 愛されている実感を持てるようにしたい
パートナーがいても愛されている感覚が持てずに辛い状態にあるという方もいると思います。
この場合、「自分の感情は自分で作り出している」という考え方を意識してほしいです。
「自分の感情は自分で作り出している」ということは感情は自分で何とかできるという立場に立ちます。
それは、相手が自分の思うように愛してくれないから自分の感情が悪くなるという考え方を捨てることを意味します。
相手の都合で自分の感情が決まるのだとしたら自分の自由に生きられないですよね。
全部相手に合わせて、相手の一挙手一投足に感情を左右されてしまいます。
とても窮屈な生き方になってしまいます。
自分が自分の感情を作り出しているという考え方を持てれば、自分の行動で自分の感情を左右できます。
相手がどう思うかはどうでもいいのです。
大事なのは自分がどう思うかという事なのです。
自分で自分の感情を選べるのだとすれば、愛されていない実感も自分で解消ができるのです。
相手に要求することなく、自分ができることで実感を取り戻していきましょう。
そのために大事なことは、先ほどから言っている自分のことを自分で受け入れる練習をしていくことです。
そして相手に対してはこう思うようにしましょう。
相手は相手なりの愛し方で私を愛してくれる。
それはとんでもない愛し方かもしれません。あなたの喜ぶやり方ではないかもしれません。
でも、相手なりの愛し方があるのです。
相手なりの愛し方も受け取ってみてください。
ただ、モラルハザード(言葉の暴力や身体的暴力がある)の場合はそれは愛ではないです。
公的機関に相談するなど、モラルハザードを止めさせるような対応をしましょう。
⑤自分をちっぽけだと思って頑張りすぎてしまうのを止めよう
- 自分はちっぽけなので何か頑張っていないとダメだと思ってしまう
- 毎日頑張って生きているのでとても疲れてしまう
- ずっと頑張らなくてはいけないと思うと絶望的な気持ちになる
無価値感が強いと自分を過小評価するため、人より頑張らなければいけないと思い込んでしまうことがあります。
もちろん、頑張ることは良いことであると思います。
しかし、頑張る前提の気持ちが、「自分がだめだから頑張らなければならない」というものだったら危ないです。
それは、自分がだめだと思い込む気持ちを解消するものにはなりえないのです。
自分がだめだという気持ちが根本にあると、たとえ自分の努力が実ったとしても満足できなくなってしまいます。
ずっと頑張って生きていかなければならなくなってしまうのです。
頑張りはずっと続けるといつかは頑張れなくなってしまいます。
人間の頑張りにはある程度の限界があるからです。
頑張ることの奴隷になってはいけません。
それは必ず自分を苦しめていきます。
メリハリをつけて頑張るようにするためにも、今の自分を認めていきましょう。
そうできれば、無理しても頑張らなくてはならないと思う気持ちも少なくなってくるのです。
頑張るときには頑張って、休む時には休むというメリハリのついた生き方ができるように無価値感を癒してください。
- 自分がだめだから頑張らなくてはならないという気持ちで頑張るのは辛い
- 仮に頑張りが実ってもその結果に満足をすることができない
- 頑張った結果を満足できるように無価値感を癒していくことが大事である
⑥不安からつい人のあら捜しをしてしまう場合、人の良さを見る練習をしょう
- 良くないと分かっていてもつい人を責めてしまう
- お付き合いをしてからパートナーに魅力を感じにくくなってしまった
- 自分の周りにはろくな人がいないと思う
無価値感が強い時に人のあら捜しが癖になってしまうことがあります。
人のあら捜しをしてしまうのは、自分を最低な人間だと思いたくないという心理があるためと言われています。
無価値感が強いと、自分に自信が持てないため、自分をみすぼらしく感じてしまいます。
自分は最低だとどこかで思ってしまうのです。
でも、どの人よりも自分は下だと思うのはとても辛いことです。
その辛さを感じないようにするために、無意識に人のあら捜しをして他人の価値を下げようとするのです。
他の人の価値が下がれば、自分はまだましだとおもって救われるからです。
周囲の人々のあら捜しをつい行うので、自分の周囲はろくでもない人間ばかりと思ってしまうようになります。
自分の周りがろくでもない人間ばかりだと思ってしまうと、人生は不幸になります。
だからこそ、あら捜しをしてしまう人は、できる限り周囲の人たちの良い面を見ていく必要があります。
最初はなかなか難しいですが、日々人の良い面を見る練習をしていくと自然とできるようになります。
人の良い面を見ることで、投影の法則の力も働き、自分の価値にも気付けるのです。
投影の法則とは、周囲に見ている価値はそのまま自分に返ってくるという心理法則です。
人の良い点をように見れるようになれば、自分もその人と同じ価値があるのです。
あら捜しをしてしまっているなと感じたら、ほかの人の良い面を見ていくように努力してみてください。
- 無価値感が強いと人のあら捜しをして周囲の価値を低く見ることがある
- あら捜しをしている自覚がある場合はできるだけ人の良い面を見るように努力する
- 人の良い面が見れるようになれば、投影の法則から自分の良い面も見つけることができるようになる
3.パートナーの無価値感が強い場合に問題が起こりやすい3つの理由
ここからは、お付き合いしているパートナーの無価値感が強い場合、恋愛関係に問題が起こってしまう理由を説明します。
なお、無価値感の強さが引き起こす問題は人それぞれのため、あてはまる特徴とあてはまらない特徴があります。
ここでは、一般的な事例を解説しています。
①無価値感が強いことで愛情を感じることができないため
- 相手の無価値感が強い場合、どんなに愛していても、愛されている実感を感じにくくなってしまう
- 愛されている実感がわかないため、「愛してもらえない」という不満がたまりやすい
- 相手をつい非難してしまうと、無価値感を強めていってしまう
- 相手の無価値感が強いと自分も苦しくなりがちだが、一番つらいのは相手自身だと理解する必要がある
無価値感が強いと愛されているという感覚が非常に持ちづらくなって相手に満足ができなくなってしまいがちになるということがあります。
相手が好きであることは間違いはないのですが、自分が自分に価値がないと思い込んでしまっていて、相手から愛される自信がないのです。
愛されるわけがないと思っているため、何かを好意でしてもらったとしても愛されているという実感が湧かないということになります。
「結局義理でやってくれたんでしょ」とか「本当に愛してくれてるか試さないと」とか思ったりします。
愛されている実感がないから、好意を素直に受け取ることができないのです。
そこから、「愛してもらえていない」という不満が溜まり、それが一定を超えると怒りが爆発してしまいます。
また、好意に対してはとても受け取り下手ですが、自分に対する非難についてはとても敏感です。
パートナーとは言っても人間同士なので、パートナーを非難することもあるでしょう。
無価値感の強いパートナーはパートナーからの非難の空気を敏感に察知します。
そして、非難されてしまうと「ほら、やっぱり愛してもらえないんだ」と無価値感を強化してしまうのです。
自分が当事者として、無価値感の強いパートナーと相対するとつらくなることもあると思います。
ただ、一番苦しんでいるのは当の本人なのです。
本人は、無価値感による出口の見えない不安感や怖れとずっと対峙しなくてはならないからです。
後述する解決策も参考にしていただいて、一緒に乗り越えていただければいいなと思います。
②無価値感が強いことで要求のハードルを際限なく上げてしまうため
- 無価値感が強いと何かをしてもらいたい気持ちが強くなる
- 無価値感が強い人は何かをしてもらっても満足感を得にくい
- 無価値感の強い人を批判してしまうとさらに無価値感を深めてしまう
無価値感が強いと無価値感の強い側が要求のハードルをどんどん上げていってしまい。相手が要求にこたえようとしすぎて疲弊してしまうことで関係が壊れるというのも理由の一つです。
「自分は愛される価値がない」という想いが強すぎてしまうと、愛してもらっていたとしても愛されている事実を信じられないのです。
自分に価値がないことを絶対として思っているがゆえに、何をやってもらっても「たまたまやっただけ」という気持ちになります。
そして、「私は愛されるはずがないから、本当に相手が私を愛しているかを試してみよう」と相手を試す行為をするようになるのです。
例えば、「高いご飯食べさせて」とか「高級なものを買って」などのように、わがままをわざと言って愛してくれるか見るようになります。
ただ、相手のわがままを満たしても、無価値感が強いために愛されていると感じることができません。
「これくらいは普通だ。まだ怪しいからもっとわがままを言ってみよう」とまた、難易度の高い要求をするようになります。
この際限のないわがままの繰り返しによって、パートナーが疲弊してしまい関係が壊れてしまうのです。
もしパートナーの要求が際限のないものであったとするならば、応じられないことは断るようにしてください。
ただ、くれぐれも注意してほしいのは、怒りに任せて相手を批判しないでください。
相手は批判をもらって「自分が価値がない」ということを無意識に証明しようとして要求を繰り返しているのです。
これは無価値感を証明するための一種の罠といえます。
批判・指摘は何もいい結果を生まないのでするべきではないです。
③補償行為を繰り返して本人が疲れてしまうため
- 後ろめたい気持ちの埋め合わせのために人に尽くす補償行為という行動がある
- 無価値感が強い場合、補償行為を行いやすい
- 補償行為を頑張り続けた結果、本人が疲れてしまうことが多い
補償行為を繰り返し行ってしまうことも関係性が壊れてしまう理由に一つです。
補償行為とは何かというと、後ろめたい気持ちの埋め合わせのために人に尽くす行為のことを言います。
例えば、風邪をひいて職場を休んでしまった事の埋め合わせに、職場に菓子折りを持っていくようなことです。
これは「ありがとう」という気持ちではなく、「ごめんなさい」という気持ちから菓子折りを持って行っているのです。
休んだことを後ろめたく感じ、それを埋め合わせるために行われている行為です。
無価値感の強い人は、この補償行為を数多くやってしまう特徴があります。
それは「私なんかに価値はないんです、ごめんなさい」という気持ちが強く、ちょっとしたことがあっても後ろめたさを感じてしまいやすいからです。
愛の気持ちで何かをしてあげようというより、償いをするために何かをするということが続くと、本人はとてもつらくなってきます。
この状態を続けると、いつか大きな不満が自分に溜まっていくのです。
それがゆえに関係性が壊れてしまうことがあります。
相手が頑張りすぎになっているのではないかということは注意深く観察して察知しましょう。
不満を貯めていることが分かりやすい人ならまだいいのですが、貯めているか分かりにくい時があります。
必要以上に尽くされていないかということは自己診断をしてみてください。
無価値感についてもう少し知りたい方は以下の記事にまとめています。
4.無価値感が強いパートナーのありのままを根気よく認めると問題が解決しやすい
無価値感が強いと日常生活に支障をきたす側面があります。
では、日常生活の支障を受け入れたうえでパートナーとどのように付き合っていくと良いのでしょうか?
付き合い方のポイントは3点あります。
-
<POINT>
- 相手の価値をみて褒めること
- 相手にとって居心地の良い空間を作る必要があること
- 相手の補償行為を見抜いてフォローを入れること
- パートナーにダメ出しをするのはNGである
では一つずつ見ていきましょう。
①相手の価値をみて褒めることが大切
- パートナーの価値を見てほめていく姿勢をとるようにする
- パートナーの無価値感が強いとほめても受け取れないことが多い
- パートナーの無価値感に負けずに相手の価値を伝え続けることが大事
相手に価値があるということを伝えて、褒めるということが大切です。
自分に価値がないと悩んでいるということは、自分で自分の価値を気付くことができないわけなのです。
しかし、他の人から価値を見てもらえると、少しずつではありますが自分の価値に気づくことができるようになります。
おそらく、パートナーにとって自分に価値があるという事実は、最初は疑いがたくさんあるように思うかもしれません。
それは、無価値感が強い分だけ自分に価値に対する疑いは強く出てくると思いますし、「自分には価値がない」という思いは非常に頑固であるかもしれません。
その無価値感の頑固さに負けずに、パートナーのの価値を見てパートナーに伝えていくいく必要があります。
パートナーの価値を見るだけでなく、パートナーの価値をしっかりと伝えてください。
基本的に、パートナーの無価値感の強さにめげないで伝え続けていくことが肝要です。
一度言っただけではでは伝わりません。それだけ無価値感が強く、自分には価値がないと思い込んでしまっているからです。
パートナーに価値を伝え続けていくのは非常に大変なことだと思います。
しかし、継続して価値を見て、褒めていくと、本人も少しずつ自分の価値を受け取れるようになります。
あきらめないでパートナーに価値を伝え続けることことが肝要なのです。
②相手にとって居心地のいい空間を作る必要がある
- 無価値感が強いパートナーの中には自己主張が苦手な人もいる
- 人によっては怒りをため込みがちになるため相手から不満を聞き出すのが良い
- パートナーが言い出せないことについてできる限り配慮をしていくことが大切である
相手にとって居心地のいい空間を作るというのも大事な要素です。
無価値感が強い人の中には、自己主張が苦手にである場合があります。
そのために言いたいことを言えずに、知らず知らずのうちに我慢をし続けていることがあるのです。
パートナーが自己主張が苦手な場合、落ち着いているときに不満に思っていることを聞き出す必要があります。
そうしないと、パートナーは知らず知らずのうちに怒りを貯めこみ、何かの拍子に不満が爆発するということがありうるからです。
このため込んでいる怒りをキャッチするのはなかなか難しいです。
中には遠慮して、我慢しているのに我慢していないというような嘘をつくような人もいます。
ただ、相手の行動をよく観察すると、見抜くことはできます。
行動に不自然な点があったりするからです。
例えば、次のような時です。
- ため息の回数が多いような気がするとき
- 自分の直感で悲しそうに見えるとき
- 口数が少ないように感じるとき
上の例は例えばの話なので、人によってはあてはまらないこともあります。
その人それぞれの行動の特徴があるからです。
相手の様子をしっかりと見て、どんな状態なのか思い至れると良いと思います。
色々配慮を重ねて行動することが大切です。
③相手の補償行為を見抜いてフォローをすること
パートナーの状態が次のようになった経験はありませんか?
- パートナーが時々キレることがある
- 時々調子が悪いとパートナーが訴えてくることがある
- 急に泣き出したりすることがあって驚いている
無価値感が強いと我慢に我慢を重ねて感情があふれ出すことがしばしばあります。
その頻度は人それぞれですが、できる限り我慢させないようにふるまう必要があるのです。
そのために相手の補償行為を見抜いてフォローを入れるという対策も大切です。
補償行為は繰り返し行うと好きでやっている行為ではないため我慢を重ねることで感情的に辛くなってくるからです。
無価値感が強いと補償行為は多くなりがちなので、「やらなくても大丈夫だよ」とフォローを入れましょう。
無価値感が強いと自己主張をすることが苦手になることがあります。
大変難しいのですが、なるべく気を利かせて対応することがとても重要になります。
- 補償行為をなるべく行わせないようにする必要がある
- 補償行為を行うと本人はとても辛く思っていることがある
- 気を利かせて対応していくことが重要である
④無価値感の強いパートナーにダメだしすることはご法度
- パートナーのことを批判したらひどく落ち込んでいるようだった
- パートナーをダメだししたら言い争いになってしまった
- 昔ダメ出ししたことについてパートナーが根に持っている気がする
無価値感の強いパートナーに対してダメ出しを行うのはあまりお勧めできません。
それは、道徳的という意味ではなく心理的にお勧めできないのです。
無価値感が強くなってしまった人は、幼いころから親に厳しくしつけられほめてもらう経験がないことが多いです。
むしろ、厳しくしつけられるがゆえに、幼いころからダメ出しのオンパレードだったといえます。
この子供のころのダメ出しの経験が、「私には価値がない。ゆえに愛されるはずがない」という思いを強くしてしまうのです。
ダメ出しに関して、おそらくはとても恐怖に感じているはずです。
特に、パートナーという近しい存在からのダメ出しは、親からのダメ出しを想起させ、愛されない思いを強めてしまいます。
いくら正しい正論を言ったとしても、それは恐怖の対象としてしか見られないのです。
正しさは人を傷つけてしまうことが往々にしてあります。
自分が正しいことを言っているという事は対して重要なことではありません。
むしろ、相手を思いやって、至らない部分も受け入れて、それでも愛していく大切にしていくという事が必要なのです。
人にやさしくしていくことは大変に難しいことです。
ですが、ダメ出しをやめて相手を受け入れることができた分だけ、相手の無価値感も軽減されていきます。
ダメ出しはせずに相手をそのまま受け入れることを是非心がけてみてください。
- 無価値感の強い人は子供のころからダメ出しばかりを受けていることが多い
- パートナーからのダメ出しはほかの他人に言われるよりも倍傷ついてしまう
- 至らない部分も含めてパートナーを受け入れ優しくすることが無価値感の軽減に役立つ
5.無価値感が恋愛に及ぼす影響のまとめ
- 無価値感が強いと愛情を感じにくく、必要以上に要求してしまうなど対人関係に影響を及ぼすことが多い。
- 無価値感が強い人をサポートするには、相手の価値を伝え続けることが重要である。
- 無価値感が強い人は、補償行為をフォローしたり、居心地の良い環境を作ることで変わってくる
以上、参考になさってくださいね。